2016-01-19 台風の目、橋下徹氏の今後
前大阪市長、橋下 徹氏は、今月15日、大阪市内で行った企業経営者向けの講演を皮切りに、全国での講演活動をスタートした。2月からは、インターネットの有料サイトで市民と幅広いテーマで直接対話する「橋下政治経済ゼミ」を開講する予定で、4月以降は、テレビ出演も再開するという。
今も140万人以上のフォロワー(閲覧者)がいるツイッターでは、政治に関する書き込みを続けており、市議会で15日に3議案が成立した際には、「吉村市政、公約通り対話で大阪を前へ。僕がいなくなってイイ感じ(笑)」と吉村市長を持ち上げた。
任期満了を迎え、12月18日をもって大阪市長の職を辞した橋下徹氏。大阪府知事を3年9カ月、大阪市長を4年務め、地域政党「大阪維新の会」を率いた橋下も、「大阪維新の会」の法律政策顧問に就き、政治家を引退するという。しかし、退任後には、安倍総理や菅官房長官と長い時間をかけて会談し、「大阪維新の会」でも最高顧問を務め、ツイッターでも政治向きな発言を続けている。本当に政治家を引退するとは、誰も思ってはいないようだ。
そんな橋下氏は、爆笑問題などが所属する芸能事務所に復帰。今後は、弁護士活動と共に芸能界活動も再開する。番組の復帰はおそらく過去にレギュラーとして出演していた「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)からではないかと予想される。これ以外にも、各局とも橋下獲得に向け、しのぎを削っているらしい。現在は単発のテレビ出演依頼は断っているという。
このあたりも、国政参加に向けての戦略の一つだと言う。高い人気を保ったまま、「大阪維新の会」の力を維持して、来るべき選挙に備えるのが、橋下氏の戦略ではないだろうかというのが、大筋の予想だ。また、大阪はもとより、全国レベルで、彼の政界復帰を期待する声が多いのも事実だ。