2016-01-14 補正予算案衆院通過 与党、来週中の成立めざす
総額3兆3213億円の2015年度補正予算案は14日午後の衆院本会議で採決され、与党などの賛成多数で可決、参院へと送られた。参院予算委員会は13日の理事会で15日から審議入りすることを決めており、与党は来週中、20日までの成立をめざす。
補正予算案では安倍晋三首相が掲げる「1億総活躍社会」の実現に向けた緊急対策に1兆1646億円を計上。所得の低い高齢者への1人3万円の臨時給付金事業約3624億円などを盛り込んだ。また、子育て支援策として保育所の整備に511億円、介護施設の整備や人材育成に1366億円を充てる。環太平洋経済連携協定(TPP)関連の国内対策費は約3400億円で、畜産の競争力強化に向けた基金設立などを盛り込んだ。
消費増税時の軽減税率導入に中小事業者が円滑に対応できるよう、170億円を使って相談窓口を設置する。欧州に流入するシリア、イラクの難民対策としては385億円を計上した。
財源には今年度税収の上振れ分1兆8990億円や、14年度予算の使い残しの2兆2136億円などを充てている。