2015-12-26 1人当たりGDP OECD加盟国で20位に後退
日本の1人当たりのGDP=国内総生産は、去年は円安の影響でドルに換算すると減るため、OECD=経済協力開発機構の加盟国の中で20位に後退し、1970年以降、最も低い順位となったことがわかった。
内閣府によると、去年1年間の日本のGDP=国内総生産はドルに換算すると4兆6055億ドルで前の年より3045億ドル減り、アメリカ、中国に次いで6年連続で世界3位だった。
一方、国民1人当たりでは、ドルに換算すると3万6230ドルで、前の年に比べて2330ドル、率にして6%減ったことになる。円のままでは1.8%増えているが、安が影響したかたちだ。
OECD=経済協力開発機構に加盟する34か国の中では、おととしの19位から順位が1つ下がり、イスラエルに次ぐ20位だった。日本は1996年の3位以来、経済の伸び悩みを背景に順位を落とす傾向が続いており、比較可能な1970年以降、最も低い順位となった。
一方、1人当たりのGDPがOECD加盟国の中で最も高かったのはルクセンブルクで11万6199ドル、7位のアメリカは5万4353ドル、アジアでは韓国が23位で2万7970ドルだった。OECDに加盟していない中国は7590ドルだった。