2015-12-09 「円満解散」 維新の党・おおさか維新の会 事態収拾で合意
対立が続いてきた維新の党とおおさか維新の会は、8日、維新の松野代表と今井幹事長、大阪側の片山参議院議員、馬場衆議院議員が国会内で協議、維新の党が円満に解散することや、必要な経費を差し引いた政党助成金を国に返還することなどを条件に、事態を収拾させることで合意した。
維新の党を巡っては、離党した大阪市の橋下市長がおおさか維新の会を結成して党が分裂し、銀行口座の預金通帳と印鑑を新党側が保管していることに対し、松野代表らが引き渡しを求める訴えを起こすなど対立が続いていた。
文書では時期は明示しないものの、維新の党は円満に解散するとしているほか、維新の党は野党再編時まで今の党名を使用し、おおさか維新の会もそのままの名称を継続するとしている。政党交付金の取り扱いについては、大阪都構想をめぐる大阪市の住民投票の運動経費5億円を清算し、必要な経費(各所属議員への分配金を含む)を差し引いたものを国に返納するとしている。
会談のあと維新の党の今井幹事長は、記者会見で「早く次の目標に向かって体制を整えたい」と述べる一方、おおさか維新の会の片山氏は、「来年1月4日から始まる通常国会に向け、党の体制を速やかに整えたい」と述べた。