2015-12-07 維新の党松野代表が再選 維新の党、解党へ
維新の党の代表選挙は6日に開票が行われ、松野代表が過半数を超える票を獲得し、再選された。松野代表は「改革勢力の結集が必要だ」と述べ、自民・公明両党に対抗するため、野党の再編を進める考えを示した。
先月24日に告示された維新の党の代表選挙は、届け出順に、小野総務会長と松野代表の2人が立候補し、党が「おおさか維新の会」と分裂したことを受けてどのように立て直すかや民主党との連携の在り方など、今後の路線を主な争点に、選挙戦を繰り広げた。
代表選挙は、6日、東京都内のホテルで開票作業が行われ、午後に開かれた臨時の党大会で開票結果が発表され、投票総数1万3948票のうち、松野氏が1万710票、小野氏が3130票で、過半数を獲得した松野氏が再選された。今回の代表選は、26人の国会議員のほか、地方議員や一般の党員にも1人1票を配分される、「1人1票制」で実施したが、橋下大阪市長率いる大阪組による党大会の開催ならびに党代表選挙(馬場衆議院議員を選出)などの影響もあって、投票率は38.06%と低迷した。
再選が決まった松野氏は挨拶で、「この国の政治を変えるためには改革勢力の結集が必要だ。民主党をはじめ、志を同じくする政党、会派、無所属の議員が集まり、次の衆議院選挙で政権交代をして、日本の改革を行うという思いでやってきたのでその道を歩き続けたい。年内に民主党などと国会で統一会派を結成し、来年には新党の結成を目指したい」と述べた。松野氏は、今井幹事長を留任させるとともに、政務調査会長に小野総務会長を起用する執行部人事を発表し、了承された。
これに対し、「おおさか維新の会」が維新の党の代表としている馬場伸幸衆議院議員は、「代表としての正統性については疑問を感じるが、松野氏とは円満な解党に向けて前向きに交渉を行っていきたい」と述べた。
松野氏は7日にも民主党の岡田克也代表と党首会談を開き、年内の統一会派結成で大筋合意する見通しだ。松野氏は年内に民主党と統一会派を結成した後、来春にも同党との合流を目指す考えだが、「野党勢力が党名も違う新党になるべきだ」と述べ、合流時の党名変更を主張。党名変更に慎重な民主執行部とは温度差があるのが事実だ。