2015-11-19 訪日外国人、10月43.8%増の182万人 年間1631万で記録更新
日本政府観光局(JNTO)が18日発表した10月の訪日外国人客数(概算値)は、前年同月比43.8%増の182万9300人と、単月で最高の7月(191万人)に次ぐ水準となった。円安が進み日本での買い物が割安になったほか、格安航空会社(LCC)の路線増加や、消費税の免税制度の拡充、査証(ビザ)の発給要件緩和などが寄与した。10月1~7日が、中国で建国記念日にあたる国慶節の大型連休があったことも、押し上げ要因になった。ロシアを除く欧米各国からの訪日客数も、軒並み10月としては過去最高を更新した。
地域別では中国が一番多く、前年同月比99.6%増の44万5600人に達し、全体に占める比率は24%だった。しかし、訪日中国人客数の増加率は9月(99.6%)から上昇しておらず、伸びは鈍化傾向にある。その他の地域では、韓国が48.6%増の37万800人、台湾が32.0%増の34万3600人となった。
1~10月の全体の訪日客数は、前年同期比48.2%増の1631万6900人で、年間で最高だった昨年(1341万人)をすでに上回っている。