2015-12-15 第190回通常国会 1月4日召集 政府が正式決定
政府は15日午前の閣議で、来年の通常国会を1月4日に召集することを決めた。国会法改正で「1月召集」になった1992年以降で最も早い、異例の早期召集となった。2016年度予算案を、15年度内の来年3までに成立させるため審議時間を確保する狙いがある。会期は6月1日までの150日間。
安倍晋三首相の施政方針演説など政府4演説は、国会冒頭でなく1月下旬に行われる見通し。
菅義偉官房長官は15日午前の記者会見で「憲法の趣旨を念頭において新年早々に召集する」と述べた。
これを受けて、衆・参両院の議院運営委員会の理事会が開かれ、政府は、来年の通常国会を来月4日に召集し、今年度の補正予算案を同じ日に、来年度予算案を、来月22日をめどに、それぞれ国会に提出する考えを伝えた。
14日開かれた衆・参両院の議院運営委員会の理事会には、菅官房長官が出席し、今年度の補正予算案や、来年度予算案などを審議する通常国会を、年明けの来月4日に召集することを正式に伝えた。そのうえで菅官房長官は、今年度の補正予算案を召集日の来月4日に、来年度予算案を来月22日をめどに、それぞれ国会に提出する考えを伝えた。
これを受けて、与党側は、来月4日に、衆参両院の本会議で麻生副総理兼財務大臣の財政演説を行い、これに対する代表質問を5日から始めるよう提案した。これに対し野党側は、「臨時国会を開かず、安倍総理大臣の外交日程を優先したのだから、国会の冒頭で安倍総理大臣が外交に関する報告を行うべきだ」などと主張した。そのうえで野党側は、代表質問の日程について、演説内容を検討する時間が必要だなどとして6日から行うよう求め、引き続き協議することになった。